ポワソン・ダブリル


花冷えの一日。雨のち晴れの本日は四月朔日。

今年は丁度、土曜日がエイプリル・フールでした。

なかなかぴったり重なることのないこの日。

せっかくなのでこれは何か出来たら楽しいな。と思い立ったのが昨夜のこと。

 

とはいえ、気の利いた嘘を吐ける自信はありませんでしたから

フランス流の茶目っ気のしっぽに乗って泳ぐことに決定し、

今日の飲みもののおともは小さな小さな魚のサブレと相成りました。

ポワソン・ダブリル(Poisson d’Avril)とは、フランス語で【四月の魚】の意。

フランスではこの日は魚の絵を描いて、こっそり誰かの背中に貼る悪戯の日なのだとか。

街中のお菓子屋さんも、4月1日には魚を模ったお菓子をショーケースに並べるそうです。

由来には諸説あるようですが、何にせよお菓子をおいしく楽しめる日とあらば是幸い。

思い立ったが吉日と今朝焼いた当室の小魚たちも、おかげさまで楽しんでいただけました。

(※魚の抜き型の持ち合わせが無く、飛行機型と菊型とナイフで作ったこの小魚サブレですが、

 後ろビレが足りなかったことに、今気付きました。……と、ここで反省。次回への課題。)

またいずれ機会の合う日にご用意できたらと願いつつ。

※ガトーショコラは、本日が最終日でした。

二種類のナッツを乗せた、甘さ控えめのチョコレートケーキ。

二か月間お楽しみいただき、ありがとうございました。

 

来週からは、チーズケーキをご用意してお待ちしています。

よろしくお願いいたします。

※最初と最後の写真は、今週と先週の駐車場のアーモンドの木より。

この一週間でぱぱぱっと枝が明るくなりました。



小さなお菓子、追加分をお届けします。


クリスマス特需でしょうか。
昨日のお昼に徒然舎さんに納品したお菓子ですが、
〔牛と本〕も〔紅茶のファッジ〕も、それぞれに
午後も早い内にまとめ買いしてくださった方がいらっしゃり、
久々登場の〔オレンジケーキ〕も順次売れ、昨日の夕方には
おかげさまで一日目にして品薄とのお知らせを頂きました。
お求め下さった皆さま、ありがとうございます。
 
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お知らせを頂いて、夕方から追加を仕込み、今朝焼き上げました。 
追加分は、本日12時半頃に追加納品させていただきます。
 
内容は、
・牛と本
・紅茶のファッジ
・オレンジケーキ
の、三種類です。
 
お楽しみいただけましたら幸いです。
 
本日の牛たち。
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※牛の模様は、一匹ずつ異なります。
(この仔達が、今年最後の牛たちになります。)
 
この一年、おかげさまで多くの方にお求めいただき、
昨年よりも随分たくさん、いろいろなお菓子を
お届けすることが出来ました。
 
ポケットにも収まりそうな、小さな小さなお菓子たち。
少しなりともお楽しみいただけていましたら、幸いです。
 
お求めくださった方、お召し上がり下さった方、
そして、一年間お取り扱いくださった、徒然舎のFご夫妻。
皆さま、本当にありがとうございました。
 
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。



営業百日目と衣替え


小雪を迎えた今日、岐阜は
ぼんやりとした曇り空の一日でした。
(夕方、ほんの少し雨が降りました。)
 
今朝方のニュースによると、
今年は平年より降雪少なめとの予報。 
今日のアルバイト先への通勤途中で
去年より随分ぼやけた色の落ち葉を見つつ、
雪は降りすぎるのも確かに困りものだけれど、
ちゃんと降らない気象の乱れというのもまた、
何とも心配だなぁ。と、ぼんやり感じました。
 
先週の土曜日に、おかげさまで
営業百日目が無事過ぎていました。
常連さん方や、学生時代の先輩方の初来店に
内心ひそかにとても嬉しくなりつつ、
普段通りの営業日を送ることができました。
なにもないのがいちばん。
閉店後に帳簿を開いて気付き、一日を振り返って、
ほんのり嬉しく同時にホッとしつつ、そう思いました。
 
小さな小さな階段(段差?)ですが、ひょこりと登って。
この気持ちを憶えておこう。と今日になって管理画面を開き、
ふと思いついて、ずいぶん以前から密かに気掛かりだった
こちらのブログの背景色の明度を少々下げました。
(純白の背景から、少しだけ灰味のある色へ。)
 
区切りに。というには、大変たいへん地味ですが、WEB上の
白背景の眩しさは、目の疲れ易さにも影響が大きいようです。
もし同じように眩しく感じておられた方がいらっしゃったら、
この背景色で少しなりとも見易くなっていると良いのですが……。
(重い腰を上げるのに何かしらの切っ掛けを必要とするのは、
 我ながら昔からあまり変わっていないようです。反省。)
 
今年のシュトレン用の洋酒漬けフルーツの機嫌を見つつ、
お店のことも、気になっている点は随時変えつつ、
継続していきたいところは、出来るだけそのままに。
……そんな立ち位置で続けていきたいな。と再確認した、
この十一月第三週でありました。



九月の営業日


– 今月の営業日 – のページを更新しました。

 

https://www.hontomichikusa.com/openday
九月は、すべての土曜日、通常通り営業します。

(※もし臨時休業する際は、決まり次第トップページツイッター でお知らせします。)

 

あっという間に八月を見送り、気づけば九月も四日が過ぎていました。
コンビニの駐車場には、おでんや中華まんの幟が立ち始めました。
八月の終わりから今週にかけて、岐阜ではずっと雨と曇りの続く
灰色空模様の日々でしたが、今日は久しぶりに晴れ間が見えました。
夏の白っぽい水色から、少しずつ青の色が濃くなってきていて、
秋の空になってきたなぁ。と嬉しくなりました。

 

今月、お陰さまで当店は三年目に入ります。

 

○ ご来店くださるお客さま。

毎週のように来てくださる、ご常連の方々も。
ご都合の良い折々に、ふわりと訪れてくださる方も。
徒然舎さんで、焼き菓子をお求めくださる方も。
もちろん初めてご来店くださった方も……。
喫茶へのご来店・お菓子のご購入、どちらも
本当にありがとうございます。
当店はつくづくお客さまに恵まれているなぁ。と、
この一年もほぼ毎週、文字通り感謝の日々でした。
(※ほぼ:休業中の数ヶ月を除く。)

 

小さな町の住宅街にある、ごく普通の一軒家の一室。
果たしてこんなワガママな店に来てくださる方はあるかしら……。
と不安を抱えながら始めた店が、こうして続けられているのは、
なによりもまず、お客さまあってのことです。
ありがとうございます。

 

本を傍らに過ごす土曜日の昼間のひとときを、
または、小さな焼き菓子がお手元にあるひとときを、
少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

○ 友人・知人・身内の人たち。

日々いろいろ本当に諸々、大変お世話になっています。
遠くに住んでいる人にも、すぐ近くに住んでいる人にも、
もう少し心配かけないように、努めます。
(お陰様でもう一つの仕事も続いています。ご安心下さい。)

 

深夜や早朝の仕込みで音を立ててしまっても、応援してくれる家族。
建具や植物のメンテナンスに手が足りない時に力を貸してくれる身内。
苦しい時に相談にのってくれたり、嬉しい提案をしてくれた、友人たち。
厳しいことも嬉しいことも、親身にアドバイスしてくださる諸先輩方……。
一緒に笑ったり困ったり考えたり悩んだり喜んだりしてくれて、ありがとう。

 

曲りなりにも(文字通り実家で間借りしつつ)店を始めてからこのかた、
東西南北どちらにも、足を向けて眠れない相手が日増しに増えていて、
真剣に考えたら立って寝なくてはいけないのでは。と思う日々です。
(筋力に自信がないため、申し訳ないですが横になって眠っています。)

 

……冗談に聞こえてしまいそうですが、大真面目に感謝しています。
ありがとうございます。

 

お客さまに楽しんでいただける、再訪していただける店になれるよう、
身近な人たちに安心して・喜んでもらえる続け方が出来るよう、
これからも、地味に地道にがんばります。

 

小さな店ではありますが、もしお好みに合いましたら、
お楽しみいただけましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

 

節目の月。きちんと改まって書こう。とも考えたのですが、
あっという間に、九月最初の営業日直前となってしまいました。
(余談ですが、夏休みはひたすら本を読み耽っていて宿題はそっちのけ。
最終週に大わらわで焦って仕上げる子供でした。あまり成長がありません;)

 

思い出に耽っていると日付を超えてしまうので、閑話休題。
先日、久しぶりに大好きな場所を訪ねた時のことでした。
ひょんなことからご主人との会話の中で、
「お客さんは来る?」
「ありがたいことに、今のところ幸い毎週ご来店に恵まれてます」
……というやりとりになり。
「たとえ週末の昼間だけの営業とはいっても、
三年間、一度もお客さんがゼロの日がなかった。
っていうのは、とても恵まれたことだと思うよ」
と驚かれ、「よかったね」と一緒に喜んで下さいました。
しみじみ、そのとおりだなぁ。と、私も(実は今も)驚いています。

 

そして、よく来て下さるお客さま方のお顔を思い浮かべつつ、改めて
本当にとてもありがたいことだな。と、ふわっと嬉しくなりました。
人生の先輩として、このことを一緒に笑って喜んでくれる人が
(離れていても)身近にいることも、何とも言えず嬉しかったです。

 

趣味で毎週仕込みをして営業しているわけでは決してありませんが、
洗練されたブックカフェになる日も恐らく来ない、小さな読書喫茶です。
それでも、「なんとなく、ここが好きです」と再訪してくださる
お客さまがいてくださり、楽しみに来ていただけるかぎり、
今の形で、この営業の仕方で、この店を続けていきたいです。
願わくは来年の九月もまた、迎えることができますように。

 

お出かけなさる方にも、室内で過ごされる方にも、
よい九月となりますように。

 

今月も、小さな町の普通の家の一角で、
そろそろ落ち着いてきたエアコンと扇風機と、
まだまだ大活躍の軒先の蚊取り線香を準備しつつ、
毎週土曜日、いつものメニューで静かに営業しています。

 

ご来店、お待ちしております。



咄嗟のサンドケーキ


夕方のニュースによると、名古屋で桜の開花も観測された本日。

〔本と道草〕は、開店以来(年末年始を除き)初めての休業日でした。

青空も随分霞がかったように水色になって、沈丁花の香りも風に乗ってきて。

農協の広場に野菜を買いに行くと、菜の花は多種盛々で、土筆も棚に並んでいて。

昨日線路脇の道を自転車で走っていたら、元気な青大将とも行き合いました。

 

いよいよもって、春なのだなぁ。と、花粉症の目を擦りつつ何となく浮足立つ一方で、

本当に久しぶりの、準備も仕込みもないこの週末は、何とも言葉にし難いような、

ぽっかりと心許ないような、寂しいような……初めての〔土曜日〕でもありました。

そしてこの休業中は、店のメンテナンスや新作レシピの試作も重ねつつ、

普段なかなか時間が作れず書けない店まわりの事などを、

5月末までぽつぽつと、土曜日ごとに書いていこう。と、思いました。

 

休業中の小さな店の、店主の閑談のようなもの。と、お思いいただければ幸いです。

……今日は、ある日の臨時ケーキのことなどを、ひとつ。

 

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