2月8日のケーキ
本日も、先週と同じ黒い森のケーキです。
飲みもののおともには、節分にちなんで今週まで
稲葉ピーナツさんの五色豆をお出しします。
(来週からは、通常通り自家製焼き菓子に戻ります。)
ゆきのはなふる第二土曜日。
この町ではこの冬初めてのハッキリとした雪景色の中、
本日も通常通り営業しています。
暖房をいつもよりもちょっと暖かめに設定して、お待ちしております。
(雪道なので、足元にお気をつけてお越しくださいね。)
さて、今月の「黒い森のケーキ」ですが、先日の営業日に
「これはフォレノワールと同じ?」というお尋ねを頂きました。
はい。お客さまの御推察の通り、この二つは元来同じケーキです。
フランス語では「黒い森のケーキ」の表記が
ガトー・ド・フォレノワール (gâteau de forêt noire)となるようです。
ウィキペディアによると、黒い森のケーキの名前の由来は、
ドイツ南方にあるシュヴァルツヴァルト(黒い森)と、
この地方の特産品である桜桃とのこと。
(このケーキに使われるキルシュも、さくらんぼのお酒。)
ドイツの南方はフランスやスイスと接しているので、
隣国のおいしいケーキとして、広まっていったのかもしれません。
ドイツ語名のものは素朴でシンプルな(森と雪をイメージした)デコレーションで、
フランス語名のものはチョコレート感が強いお洒落でモダンなデコレーション…
という印象が個人的にはありますが、日本のカレーやラーメンのように、
輸入され気に入られアレンジされて、よりその国に合う形になったのかな。と思います。
けれど、チョコレートとさくらんぼと生クリームのおいしいケーキであることは、揺らぎなく。
おいしいものは国境を越える。改めてしみじみ思う、雪の日の朝です。