スコーン試作中〔1〕


電線にツバメがとまっている姿をよく見かけるようになりました。
皆さま、お元気でお過ごしですか?
 
今年は、例年より田おこしもゆっくりのようなので、
落穂ひろいをしている鳥たちを、今もしばしば見かけます。
寒い日が続いていましたが、昨日は急に25℃を超える気温になりました。
一足飛びに、今年の春が走っていきます。
田んぼに水がはられて、泥濘む日が、待ち遠しいです。

ハナミズキも、咲き始めました。

最近の仕事休みの日は、ほぼ、スコーンの試作をしています。
喫茶室でお出ししている「こむぎセット」用のスコーンです。

ホットビスケットは、昔から作り続けているレシピがほぼ固定してありますが、
スコーンは、食感も味わいも、もっとビスケットとの違いを明らかにしたい。
表面はサクッと、温かい時はもっとフワっと。冷めたらホロっとさせたい。
甘いものも甘くないものも、もう少し種類を増やしていきたい。
……という課題が、見えてきました。

粉の種類も配合も最初から見直して、まったく新しいものに。
目指すところは、サクッとふわっとおいしいスコーン。
粉の甘みが嬉しくなる、冷めてもホロっとおいしいスコーン。
昔懐かしいCM曲を時々脳内で流しつつ、試行錯誤を重ねています。

(↑)甘いフレーバー=ファッジ…!と思い、細かくして沢山入れて焼き、
見事にぺしゃんこ(糖分が多すぎて、まったく膨らまず…)。
キャラメル化が進行しすぎて端っこが炭化してしまった回もあり。

ならば…と大きいまま入れてみて、温度も変えてみたものの、
飛び出し部分は見事に炭化し、温度が低い分、溶けて底が黒くなったり、
中に隠れていた部分は文字通り「歯が立たない固さ」になった回もあり…。
(上の写真は、やっと食べられる固さの配合と焼き時間に辿り着いたもの。)

(↑)同じ生地でも、中に入れるものによって、また生地の温度によって、
焼き時間の「ちょうど良い頃合い」も、ずいぶん変わってしまうので、
具材や組み合わせによっても、試行錯誤の繰り返しです。
(写真の回は、松の実とブラックチョコ。一回目は上火が強すぎました…。)

焼く前は、一見大人しやかですが、

焼き上がりは、元気に爆発。それが目標。
いわゆる「オオカミの口」が、クワっと開けば、大成功。(写真右上)
基本的な生地の配合が確定したら(まだこの先が長い訳ですが…)、
次は、この焼き上がりになる温度変化と時間を探す迷路に入ります。
 
まだまだ先は長いですが、目指すゴールが見えているのは、ありがたいこと。
目標としている「味」と「食感」も、少しずつ絞られてきました。
粉の種類と配合も、大分絞り込めてきました。
 
この山を越えたら、次は、甘いスコーンと、しょっぱいスコーン、
それぞれに合わせた具材の組み合わせと、それぞれの休ませ時間。焼き時間。
まだまだ課題は山積みです。
おいしくなーれー。



五月六月ジャム日和。


五月の末から六月にかけては、
色々と加工したい果実や野菜が彼方此方に並ぶので、
忙しくも楽しい仕込みの日々です。

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1月・2月のおやつは焼き餅入りぜんざいです


先週からお出ししている「季節のおやつ」は、焼き餅入りのぜんざいです。


※お餅を焼く時間がかかるため、15:00 ラストオーダーです。

 
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星時さんの〔12月の月一喫茶〕にお届けするお菓子について


(※包装が少し変わりました)

明日、カンダマチノートで開かれる

星時さんの〔12月の月一喫茶〕にお届けするお菓子について、

詳細をお知らせいたします。

 

 

喫茶(イートイン)用 … 栗と抹茶のパウンドケーキ

初登場の頃から静かに好んでくださる方の多い〔抹茶と甘納豆のケーキ〕が、

クリスマスの密かな特別版となって、星時さんに届きます。

柳ヶ瀬岡女堂さんの栗甘納豆は、穏やかな黄金色がきれいな

そのままでも栗の味がホクッと美味しい素敵なお菓子です。

今回はこの甘納豆をゴロッと刻んで生地の中に焼き込み、

てっぺんにも(ホワイトチョコレートとともに)散らしています。

 

お持ち帰り用 … 焼き菓子の詰め合わせ

(※カードは通常の名刺サイズです)

5種類の焼き菓子を少しずつ詰め合わせた、プチギフトです。

ラインナップは

・米粉のビスケット

・くるみとファッジのビスコッティ

・スノーボール

・柚子のパウンドケーキ

・シュトレン(カット) です。

(左上から時計回りで)

〔スノーボール〕

今季初登場。一口サイズのホロッと香ばしいクッキーです。

(喫茶の飲みもののお供としてお出ししたことなどはありますが…。)

香ばしく煎ったアーモンドとくるみがたっぷり入り、砂糖衣をまとっています。

一粒を一口でポンと口に放り込めそうな、小さなお団子形をしています。

 

〔くるみとファッジのビスコッティ〕

従来通りしっかり固いです。

堅焼きせんべいの堅さを想定してお召し上がりください。

カリカリと削るようにして…または、コーヒーやミルクに浸しつつお楽しみください。

 

〔柚子のパウンドケーキ〕

柚子の香りとほろ苦さがしっかりと残る自家製ピール(柚子の皮の砂糖煮)を、

アーモンド粉入りのしっとりとしたバターケーキ生地に加えています。

年明けには徒然舎さんにも納品予定ですが、こちらも今季初登場です。

 

〔米粉入りビスケット〕

〔牛と本〕の牛くんの白い部分と同じ

米粉入りでほんのりと甘い生地を厚めに伸ばし、

クリスマスらしくミトンと鳩の型で抜いてお届けします。

 

〔シュトレン(カット)〕

クリスマスボックス的なものを。というリクエストをいただいて、

最初に頭に浮かんだお菓子でした。去年より、フルーツがたくさん入っています。

ドイツに古くから伝わる、素朴な見た目の贅沢な発酵菓子です。

 

喫茶用の〔栗と抹茶のケーキ〕も、お持ち帰り用の〔焼き菓子の詰め合わせ〕も、

星時さんの淹れるコーヒーと、クリスマスの時季に合いそうなものを中心に

ご用意させていただきました。

お楽しみいただけましたら幸いです。

よろしくお願いいたします。



営業百日目と衣替え


小雪を迎えた今日、岐阜は
ぼんやりとした曇り空の一日でした。
(夕方、ほんの少し雨が降りました。)
 
今朝方のニュースによると、
今年は平年より降雪少なめとの予報。 
今日のアルバイト先への通勤途中で
去年より随分ぼやけた色の落ち葉を見つつ、
雪は降りすぎるのも確かに困りものだけれど、
ちゃんと降らない気象の乱れというのもまた、
何とも心配だなぁ。と、ぼんやり感じました。
 
先週の土曜日に、おかげさまで
営業百日目が無事過ぎていました。
常連さん方や、学生時代の先輩方の初来店に
内心ひそかにとても嬉しくなりつつ、
普段通りの営業日を送ることができました。
なにもないのがいちばん。
閉店後に帳簿を開いて気付き、一日を振り返って、
ほんのり嬉しく同時にホッとしつつ、そう思いました。
 
小さな小さな階段(段差?)ですが、ひょこりと登って。
この気持ちを憶えておこう。と今日になって管理画面を開き、
ふと思いついて、ずいぶん以前から密かに気掛かりだった
こちらのブログの背景色の明度を少々下げました。
(純白の背景から、少しだけ灰味のある色へ。)
 
区切りに。というには、大変たいへん地味ですが、WEB上の
白背景の眩しさは、目の疲れ易さにも影響が大きいようです。
もし同じように眩しく感じておられた方がいらっしゃったら、
この背景色で少しなりとも見易くなっていると良いのですが……。
(重い腰を上げるのに何かしらの切っ掛けを必要とするのは、
 我ながら昔からあまり変わっていないようです。反省。)
 
今年のシュトレン用の洋酒漬けフルーツの機嫌を見つつ、
お店のことも、気になっている点は随時変えつつ、
継続していきたいところは、出来るだけそのままに。
……そんな立ち位置で続けていきたいな。と再確認した、
この十一月第三週でありました。



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